今回の暴落について

株式市場(とくに東証1部)はようやくはっきりとわかる上昇基調に転じ始めましたね。

今回の下落相場はかなり強烈だったため、疑心暗鬼で買うに買えなくなっている投資家も多いのではないかと思いますが、ある程度底が見えたタイミングでは積極的に仕掛けていかないと、上昇相場の初動で乗り遅れてしまうことになりかねませんので、ここは躊躇せずに買いを入れていきたいところです。

10年に1回とも言われる今回の暴落(とくにマザーズ&ヘラクレス市場)では、さすがに私自身も少なからずドローダウンを受けていますので、終わったあとの後付けの話になりますが、そもそも今回の暴落はなぜこれだけ下げ止まりが見えない大きなものになったのでしょうか。

私の考えでは、おそらく最近導入された「一般信用取引(≒無期限信用取引)」にあると思います。
一般信用取引が導入されたせいで、今までほとんど信用取引では取引できなかった新興市場の銘柄が自由に信用で買えるようになったため、信用の買い残高がかつてない水準まで積みあがりました。

通常、信用の買い残高が増えても、売りの残高もそれなりにあれば、需給が拮抗してそれほど問題はないのですが、恐ろしいことに新興市場の場合、信用で「買い」はできても「売り(空売り)」ができないのです。
東証1部の銘柄のように、空売りがある程度入っていれば、ある程度急落した段階では空売りの買戻しによる大きな反発があるのですが、新興市場の場合は空売りができない銘柄がほとんどないため、一旦下げ始めると反発なしにどこまでも下げるという追証スパイラルが発生するのです。

空売りというのは、需給を正常に維持するためにとても重要なものです。
信用で買える銘柄が信用で売ることができないというのは需給のバランスを大きく歪ませることになるので、是非とも新興市場の銘柄も空売りができるようになってほしいものですね。